地震に強い家を作るには!目立たない構造用金物の重要性を考えてみる。

こんにちは、ヨカイエ株式会社の若松です。明日から3月とは信じられないですね…。3月は新生活の準備をしたりと、将来のことを考えてしまう時期でもあり、家づくりをはじめる決意を固める方もいらっしゃると思います。

 

そうした方に向けて、今回は縁の下の力持ち、地味な存在でありながらも実はとても大事な役割を担っている「構造用金物」を、すこしご紹介させていただこうと思います。

 

大体の方は「なにそれ?」ってなると思いますけど、壁の中にこういう頑張っている金物さんがいるんだよ、とおぼえててくれたらな…と思います!

羽子板ボルト

羽子板ボルト

 

梁の脱落防止に使う「羽子板ボルト」

 

梁の脱落防止に、梁の両端に使う羽子板ボルト。そのまんま、見た目が羽子板のようなので、そういう名前がついています。

 

実は家づくりのコストの大部分は、こうした壁の内側の、通常目にすることができない部分にかかっているわけなので、もし機会があれば、構造見学もされてみては…と思います。

 

ヨカイエでは、構造見学会と銘打ってイベントをすることはあまりないのですが、希望があれば現場をご覧いただくことができますので、気軽にお声がけください。

 

コンパクトコーナー

コンパクトコーナー

 

柱と横架材を留め付ける「コンパクトコーナー」

 

コンパクトコーナー。柱脚と横架材(梁や桁など、横にかけられた構造材のこと)を留め付けるのに使用されます。

 

地震が起きたとき、柱や梁、土台など接合部分に強い力がかかります。このときに構造用金物がなかったら、横揺れなどに耐えきれず、柱や梁、筋交いなどが接合部から外れてしまったり、建物が基礎から引き抜かれ、浮き上がってしまうことになります。

 

短冊金物

短冊金物

 

継手の補強に使う「短冊金物」

 

短冊金物。継手の補強に使用します。

 

住宅の横架材(桁・梁・母屋等)は、長いままでは運搬することが難しいため、ある程度の長さ以上が必要になるときは、複数の横架材を繋いで使うことになります。継手仕口でつないだだけでは弱いため、このような短冊金物や、かすがい(母屋の場合のみ)で接合部を補強していくことになります。

 

筋交い金物

筋交い金物

 

筋交いの接合部の強度を上げる「筋交い金物」

 

筋交い金物。筋交いの接合部の強度を上げるための金物です。

 

柱と横架材のみで構成された「四角形」の状態だと、ひし形に変形しやすいので、対角線上に筋交いを加えて、「三角形」にしているわけです。この三角形を維持するための金物というわけですね。

 

ホールダウン金物

ホールダウン金物

 

基礎と土台を緊結する「ホールダウン金物」

 

ホールダウン金物。ホールダウン金物は柱脚に取り付けることで、地震時に柱が基礎から浮き上がらないように、基礎と柱を緊結するための金物です。

 

よく似たものにアンカーボルトというものがありますが、そちらは基礎と土台を緊結するもので、柱とはつながっていません。どちらも基礎に埋めこまれている金物ですが、見た目として短いほうがアンカーボルト、長いほうがホールダウンと思ってもらえばよいかと思います。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

一度家が完成してしまえば、そこに住む人が存在を意識することは絶対にない一部品にすぎませんが、このような金物の存在が実はとても重要で、家の耐震性向上に大きな役割を果たしていることを、ぜひ知っておいてもらえたらなと思います!

主に事務関係や広報、不動産関係を担当いたします。パソコン・AV関係が得意分野ですので、インターネット・ホームシアターのことなどなんでも聞いてくださいね。

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