樹脂窓APWシリーズで知られる、YKK-APさんの体験型施設「P-STAGE八代」を訪ねてみました!新型コロナウイルスのからみで、アルミ製造ラインなどの見学はできなかったのですけど、たいへん勉強になりました。

 

 

来場者で記念写真撮影ができるような場所を用意してくれてました。

 

カメラの視線を感じると、すかさず映り込もうとし、カメラ目線+ポーズを取る、根っからの芸人気質の真希さん。後ろに目がついてるんじゃないかと思うときがあります(笑)

 

 

P-STAGE八代の見取り図。YKK-APさんの窓製品に限らず、エクステリア製品、構造フレーム製品などが展示されているほか、各種比較体験コーナー、プレゼンテーションルームもあります。

 

なかでも、従来型アルミサッシと樹脂窓の比較体験ができるコーナーが人気があるようですね。

 

 

プレゼンテーションルームでの座学が、視察の半分くらい。YKK-APのなりたちなどを座学で学びながらも、体験コーナーに行きたくてウズウズしていたのはYKK-APさんには内緒ですよ!

 

 

これは単板ガラスと複層ガラスで、どれほどの温度差が生じるのかという比較。室外が-1.5度、室内21.5度、湿度36.7%という環境での実験です。

 

フレームは同じアルミフレームですが、ガラス温度が単板ガラスは9.3度ですが、複層ガラスでは14.7度となっています。触るともっとわかりやすいです。

 

 

こちらは、APW330(Low-E複層樹脂サッシ)とAPW430(Low-E三層樹脂サッシ)の比較。

 

ガラスが2枚と、3枚の比較ですね。正直、トリプルの優位性というか、温度差がそこまでわかりませんでしたが、室温が-1.5度のときにガラス表面を19.3度に保てるのはすごいですよね。

 

 

各素材の特長を紹介するコーナー。あとで文章を読み返そうと思って撮影したのですが、スキをみてまた真希さんが映り込んできました(笑)

 

アルミニウムと樹脂(PVC)は、どちらもよくサッシで使われる素材です。従来型のサッシはアルミサッシが多いのですが、アルミニウムは耐久性が強くて軽いという理由でサッシに使い続けてこられたと思うのですが、いかんせん熱伝導率が高く、外気温を室内に伝えてしまいます。

 

ガラスは、単板から複層(2枚)ガラスにすることで断熱性は大幅にあがるのですが(中空層の空気が断熱効果を生みます)、サッシがアルミのままだと、サッシから外気の熱が伝わってしまいます。これが樹脂(PVC)になると、熱の伝わり方がアルミニウムの約1/1000になるんですね。

 

 

ボーキサイトを原料として作られる、アルミ新地金のインゴット(約20kg)。これを溶解炉で約1100度で溶かしたのち、マグネシウムやシリコンを加えてアルミ合金を作ります。

 

円柱形のビレットを作り、それを加熱した押出金型を使って、押出機でおよそ4000tの力を使ってアルミ形材を作ります。

 

 

エクステリアパークで説明を受けるヨカイエメンバー。カーポートやポスト、フェンスといったエクステリア製品の実物を見ることができます。

 

 

すぐとなりにYKK-APの九州製造所があります。アルミの製造工程見たかった…。こちらでは樹脂窓はつくられていないそうです。

 

もし、この九州製造所に樹脂窓のラインができれば、APWの単価は一気に下がると思いますが、ライン作るのに何億とかかるので、九州のハウスメーカーや工務店のみなさんがYKK-APの樹脂窓をたくさん売ってくれないと無理だと言われました。

 

 

YKK創設者の吉田忠雄記念室も併設されていました。

 

ファスナー生産でYKKを大企業にしましたが、いまでもファスニング事業はYKKの中核事業となります。もっとも、売上高的には建材事業であるYKK-APのほうが多くなってはいるみたいですね。

 

お家づくりをお考えのかたは、当社に連絡いただければご案内させていただきますよ~