休みを利用して、前回同様、妻実家の水害復旧の手伝いのため芦北町を訪れました。

 

今月4日の豪雨被害により、国道3号線は八代市の二見トンネルと芦北町の佐敷トンネルの間のおよそ15.5キロが通行止めとなっていました。そのためしばらくの間、南九州道を使わないと熊本市からアクセスできなかった芦北町ですが、復旧が遅れていた佐敷トンネルの応急工事が18日に終わり、19日に訪問したときにはほぼすべての一般道が復旧しているようでした。

 

「ちょうど昨日、佐敷トンネルが通れるようになったんだよ。」と、八代の親戚が教えてくれました。

 

 

床上浸水で畳が駄目になったリビング。水気を吸ってゆがみの出た床板も、洗浄・乾燥させるために全部はがしているので、いま現在、床の構造材である大引、根太どころか基礎部の土がまるみえの状態。

 

根太の上に、地域で無料配布していたベニアをひいて、ジョイントシートや畳シート、ダンボールなどで仮の床としています。ベニアはひとり6枚まで無料で配られていたそうですよ。ベニアで完全には床を覆うことはできず、ところどころ穴があいてますね…。慎重に歩かねばなりません。

 

 

はがした床板。うわー、シロアリに食われてスカスカになってる(T_T)

 

 

町役場で配られていた消石灰を、基礎部の土にかぶせていきました。ただ、消石灰の消毒効果はエビデンスがないと言われていて、熊本県建築士協会から配布されている文書では、消石灰の使用をしないように呼びかけられていました。役場で消石灰を配っているのに・・・?(¯―¯٥)???

 

 

義母から「これを見てくれませんか。」と言われ、見せられた熊本県建築士協会の配布文書。健康被害がでるので、むしろ消石灰を使用するなとあります。まあ、被災地は混乱しますよね…。

 

この文書では「とにかく乾燥することが大事」とあります。水害では、壁内や床下をいかに乾燥させるかが肝要となります。特に新しい家屋だと壁内に断熱材としていれられているグラスウールが泥を吸って、なかなか乾燥しないとのことでした。妻実家は昔ながらの日本家屋で、断熱材など一切ないため、その点はよかったのかもしれないです。浸水可能性のある1Fフロアへ、繊維系断熱材を用いるのは、水害の可能性を考えるならばリスキーであると痛感しました。

 

床下点検口をつけるのは水害を考えるならば必須です。(当社はかならず点検口をつけています。)

 

 

サラダ一番の袋がでてきました。いまのサラダ一番と比べて、なんか大きなパッケージですね。

 

 

妻実家に熊本市から業者を派遣することもできるのですが、そこはやはり地域社会とのつながりを大事にしたいとのことで、地元の大工さんや畳さんが復旧するのを待たれるとのことでした。

 

作業は3時間程度でしたが、まあ熱中症でやられましたよね…(´・ω・`)とてもじゃないけど、マスクしながら作業とかは無理でしたね。今後ボランティアで人吉や芦北にはいる人がもしいたら、本当に気をつけないとすぐ熱中症になってしまいますよ!