【自然素材】サンゴ漆喰や無垢床で健康な家に!VOCや化学物質を徹底排除する必要性とは【シックハウス症候群】

今回は家づくりにおける自然素材、

特に「漆喰」のメリットについて徹底解説します!

「家」は、家族が毎日を過ごす大切な場所。

家づくりを考えているのであれば、住まう人の“健康”を何よりも大切に考えるべきです。体格の大きな「大人」はいいかもしれません。しかし、体重の小さい「子供」はどうでしょうか?子供は化学物質の感受性が高いので、受ける影響は大人の比ではありません。

現代の建築では工業化が進むことで、工場のオートメーション設備により正確に作られた部材を用いて、短期間かつ安価に家づくりをすることができるようになりました。これにより多くの人が家を持てるようになった側面はありますが、その反面、工業化はメリットばかりではなく、化学物質を用いた部材を原因としたシックハウス症候群が問題になるようになってきました。

シックハウス症候群とは

建材から放散されるホルムアルデヒドやトルエンを代表とした揮発性有機化合物(VOC)が、 屋外へ自然排出されづらくなりました。

この屋外へ排出しきれなかったVOCがシックハウス症候群の原因物質となるのですが、具体的な症状としては、目・鼻・口・喉への粘膜症状(咳、刺激感、乾燥)のほか、 めまい、吐き気、嘔吐、頭痛、皮膚症状等があるとされています。化学物質への感受性の高い乳幼児などは、特に低濃度で発症してしまうこともあるのです。

そのため、新築住宅を建てる際には、特に内装材にはVOCを含有しない自然素材を選ばれるのが望ましいです。 また、素材自体はVOCを含有していなくても、たとえばビニールクロスはその壁紙用接着剤からVOCが放散されてしまいます。 ご家族がアレルギーを持っていたり、化学物質に過敏な年代のお子さんがいらっしゃる場合などは特に、気をつけてあげたいものです。

建築基準法での対策として、建材が含むホルムアルデヒド発散濃度の高さによって使用面積制限が設けられるほか、24時間換気システムが義務化されましたが、それでも万全とはいえません。

シックハウス症候群だけではない、揮発性有機化合物の身体への影響(がん過剰発生率の調査結果)

がん過剰発生率が 10-5以上であればリスク A(ハイリスク)、がん過剰発生率が 10-6以上 10-5未満であればリスク B(調査等要検討)、がん過剰発生率が 10-6未満であればリスク C(静観)と判定した。

シックハウス症候群の発生予防・症状軽減のための室内環境の実態調査と改善対策に関する研究(平成25年度厚生労働科学研究費補助金(健康安全・危機管理対策総合研究事業)より引用

家づくりは自然素材を多く用いた「自然素材住宅」がベスト!

せっかくのマイホームが原因で、家族の健康にネガティブな影響を与える可能性があるのであれば、なるべく避けるべきと考えます。そのために家づくりに取り入れることをお勧めしたいのが、漆喰・珪藻土などの塗壁材無垢材の床などの「自然素材」です。

無垢床とは、伐採した木をカットして、まるごと床材として使うものです。床材の厚みが15mmあるとすれば、15mmすべてが天然の木ということ。一般的に多い突板フローリングは、表面の0.2mm~0.6mmだけが天然木で、残りはMDFなどの木質ボードや合板で構成されています。

MDF材とは?

MDF材(中密度繊維板)は安価で加工性に優れますが、その製造過程に大きな注意点があります。MDFは木の繊維を固めるために多量の合成接着剤(主成分は尿素樹脂やメラミン樹脂)を使用しており、これがホルムアルデヒドをはじめとするVOC(揮発性有機化合物)を放散する原因となります。

特に化学物質過敏症の方や小さなお子様がいるご家庭では、これらのVOCが室内空気質を低下させ、健康リスクにつながる可能性があります。安価な建材を選ぶことはできますが、健康で安全な住まいを優先するなら、接着剤を使わない漆喰や無垢材などの自然素材を選ぶことが、心地よい暮らしへの確かな選択となるでしょう。

◆ 漆喰とは?健康・安全・美しさを兼ね備えた伝統の壁材

漆喰(しっくい)は、沖縄などから採取されたサンゴ石灰岩から作られた天然素材の塗り壁材です。日本の城郭や寺社仏閣、土蔵などの建築物に古くから用いられてきました。その主成分は、石灰岩を焼成し水を加えて作られる消石灰(水酸化カルシウム)であり、これに海藻のりや麻スサなどの天然のつなぎ材を加えて練り上げられます。

あえて表面を平らにせず、コテの跡をわざとつけて、

その模様が作り出す陰影を味わいとして楽しむこともできます!

近年、健康志向の高まりやシックハウス対策の重要性から、漆喰は単なる伝統的な建材としてだけでなく、現代の住まいにおいても最も安全で高機能な自然素材の一つとして再び注目を集めています。

1.漆喰の持つ多機能性と健康効果

漆喰の最大の魅力は、その成分由来の化学反応と物理的な構造がもたらす多機能性にあります。

高い調湿機能と結露防止

漆喰の塗り壁は、非常に小さな無数の穴を持つ多孔質構造になっています。この微細な穴が、室内の湿度が高い時には湿気を吸い込み、乾燥している時には湿気を放出するという「呼吸する壁」としての役割を果たします。

これにより、年間を通して室内湿度を快適なレベルに保ちやすく、特に冬場の結露の発生を大幅に抑制します。結露はカビやダニの温床となるため、漆喰の調湿効果は、それらの発生を防ぎ、健康的な室内環境を維持する上で非常に重要です。

強アルカリ性による抗菌・防カビ効果

漆喰の主成分である消石灰は、強いアルカリ性(pH12〜13)を示します。この強アルカリ性の環境では、カビや細菌、ウイルスといった微生物が生息することが非常に困難です。

そのため、漆喰は特別な薬剤を使わずとも、壁自体が優れた抗菌・防カビ性能を発揮します。アレルギーや喘息の原因となるハウスダストを減らす効果も期待できるため、特に小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭に推奨されています。

シックハウス対策:VOCの吸着と分解

漆喰は、合成接着剤や石油由来の化学物質を一切使用しない天然の素材です。そのため、建材自体からホルムアルデヒドやトルエンなどのVOC(揮発性有機化合物)を放出する心配がありません。

さらに、漆喰の持つ多孔質構造は、室内に漂う微量のVOCを吸着し、主成分である水酸化カルシウムとの化学反応によりこれらを分解・無害化する効果も期待されています。

2.安全性を高めるその他の特性

優れた防火性

漆喰は無機質の材料であるため、不燃性に優れています。建築基準法においても、不燃材料として認められており、火災の際に燃え広がる心配が極めて低い建材です。

また、ビニールクロスのように燃焼時に有害なガスを発生させることもないため、火災時の安全性が非常に高いことも大きなメリットです。

独特の意匠性と耐久性

漆喰の表面は、職人の手仕事によって生まれるコテむらや独特の凹凸が、ビニールクロスにはない豊かな表情と奥行きを生み出します。その色は、太陽光や照明を柔らかく反射する上品な白さが特徴です。

また、漆喰は塗りたての状態から時間をかけて空気中の二酸化炭素を取り込み、ゆっくりと石灰岩に戻る「中性化」という性質を持っています。これにより、数十年単位の長期間にわたって非常に硬く、耐久性の高い壁となって美しさを保ち続けます。

漆喰は、単に見た目が美しいだけでなく、「調湿」「抗菌」「VOC対策」「防火性」といった多岐にわたる機能により、住む人の健康と安全、快適な暮らしを根本から支えることができる、現代にこそ価値のある自然素材です。自然素材住宅をお考えであれば、ぜひ漆喰の採用を検討されることをお勧めします。

沖縄の恵み「風化造礁サンゴ」──自然と共生する素材

私たちが塗壁材として使用している「風化造礁サンゴ」は、沖縄の美しい海で数万年にわたって育まれてきた造礁(ぞうしょう)サンゴが、自然に風化したものを採取・利用したもの。採取をするのは、県が決めた海域から、県の許可を得た業者が行います。

このサンゴは、海中の生きたサンゴを壊すのではなく、すでに役目を終えたサンゴが自然のサイクルの中で形を変えたもの。そのため、海の生態系やサンゴ礁を傷つけることは一切ありません。

無垢材の床で、足元から健康に

無垢の木材は、人工の突板フローリング材にはない「温もり」や「香り」、そして「調湿性」が魅力です。
素足で歩いたときの心地よさや、木の香りがもたらすリラックス効果は、まさに自然からの贈り物。

 1. 自然素材ならではの温もりと質感

無垢材は天然の木そのものなので、足ざわりが柔らかくて暖かいです。合板フローリングと比べて、冬でもヒヤッとしにくいのが特徴です。素足で過ごす文化のある日本では特にありがたいですね。

 2. 調湿作用がある

木には空気中の湿度を吸ったり吐いたりする「調湿性」があります。これによって室内の湿度をある程度自然に調整してくれるため、梅雨のジメジメや冬の乾燥をやわらげてくれます。

 3. 経年変化を楽しめる

無垢材は年月とともに色合いや質感が変わっていきます。これを「味が出る」と捉えることができ、住むほどに家に愛着が湧いてくるという人も多いです。

 4. メンテナンスして長持ち

表面が傷ついたり汚れたりしても、削ったりオイルで手入れをすることでキレイにできます。合板と違って何度も再生できるのが無垢材の強みです。

 5. 化学物質が少なく、安心

接着剤などをあまり使わないため、ホルムアルデヒドなどの揮発性化学物質(VOC)の発生が少なく、小さなお子さんやアレルギーのある人にも安心です。

とはいえ、やわらかいので傷がつきやすい、値段が高め、割れることがあるなどのデメリットもありますので、暮らし方に合うかどうかは検討が必要です。

無垢床のデメリット対策

無垢床が傷がつきやすい問題については、硬めの樹種を選ばれるといいでしょう。樹種によってやわらかいもの、硬いものがありますので、自分たち家族にどのような樹種があうのかは、よく検討しましょう。

割れについては、冬季など室内が極度に乾燥するような状態がつづくと発生しやすいので、乾燥する季節には加湿器を使って、湿度を上手にコントロールすることが大事になります。

 

 


◆ 家族の未来を考えるなら、自然素材の家

化学物質をなるべく使わずに建てた家は、シックハウス症候群のリスクを減らし、お子様やペットにも優しい住環境を実現します。

「見た目の良さ」だけでなく、「健康を守る力」を持つ自然素材の家。
ぜひ一度、その心地よさを体感してみてください。

総務:若松
総務:若松

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主にYoutubeのための動画作成やチラシ作り、Webサイト作成をはじめとした広報活動や、総務事務全般を担当いたします。動画作成やパソコン・ネットワーク・AV関係が得意分野ですので、なんでも聞いてくださいね。

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