国が推進する働き方改革により、リモートワークという働き方が活用されるようになり、家族が家にいる時間が長くなりました。
家族が長時間居る場所ですから、健康的な空間であって欲しいと誰しもが思うもの。
そのため、年々と自然素材住宅の人気が高まっているように感じます。
現代の住宅は高気密化により、断熱性能が大幅に向上したのと引き換えに、
建材から放散されるホルムアルデヒドやトルエンを代表とした揮発性有機化合物(VOC)が、
屋外へ自然排出されづらくなりました。
この屋外へ排出しきれなかったVOCがシックハウス症候群の原因物質となるのですが、具体的な症状としては、目・鼻・口・喉への粘膜症状(咳、刺激感、乾燥)のほか、
めまい、吐き気、嘔吐、頭痛、皮膚症状等があるとされています。化学物質への感受性の高い乳幼児などは、特に低濃度で発症してしまうこともあるのです。
そのため、新築住宅を建てる際には、特に内装材にはVOCを含有しない自然素材を選ばれるのが望ましいです。
また、素材自体はVOCを含有していなくても、たとえばビニールクロスはその壁紙用接着剤からVOCが放散されてしまいます。
ご家族がアレルギーを持っていたり、化学物質に過敏な年代のお子さんがいらっしゃる場合などは特に、気をつけてあげたいものです。
建築基準法での対策として、建材が含むホルムアルデヒド発散濃度の高さによって使用面積制限が設けられるほか、24時間換気システムが義務化されましたが、万全とはいえません。
それでは、自然素材住宅とは何なのでしょうか。じつは国や業界団体などで統一された用語の定義があるわけではなく、
化学物質を使っていない建材を多く使っている住宅、という意味合いで使われることが多く、YOKAIEでもこの意味で使用しています。
化学物質を使っていない建材とは、たとえば「無垢床材」「珊瑚(漆喰)塗壁材」といったものです。一般的な建材とくらべて高価ですが、安心安全な建材となっています。
一般的な突板フローリングは、0.2mm~0.6mm程度の薄板を何層も接着剤ではりあわせたものです。
これに対し、無垢床は切り出した自然木をそのまま床材として使うものです。自然木材ですので、素材自体に湿気をふくむことができ、調湿作用も期待できます。
木の感触や香りは、心に癒やしももたらしてくれます。
無垢床は自然由来のものですから、当然ながら木目も不揃いですが、それも自然のものをそのまま建材として活かす無垢材ならでは。
デメリットとしては、工業製品である突板フローリングと異なり、自然木材であるがゆえに傷ついたり凹んだりしやすかったり、樹脂が表皮にしみだしてきたりすることもあります。
また水分をこぼしたまま放置すれば、ひずみや割れの原因ともなります。
そういった自然に刻まれるキズ等も味わいとして楽しみつつ、経年劣化すらも家族の思い出とともに深みを増してくるのが、
無垢床材の良いところです。表面の1mm~2mm程度しか自然木を使用していない突板フローリングと異なり、無垢床であれば15mmすべてが自然木。
多少の傷や汚れであれば、無垢材なら表面を削って消すことも可能です。化粧材として使用できる部分にじゅうぶんな厚みを持つ無垢床ならではの補修方法です。
漆喰は昔から塗壁仕上材として、日本の建築物を支えてきました。 消石灰にのりを混ぜて作りますが、この消石灰には高いアルカリ性があるために、抗菌・抗ウイルス・消臭に効果を発揮します。 鳥インフルエンザのニュースで、養鶏場に散布する白い粉を見たことがある方は多いと思います。あれは消石灰に高い殺菌性があるためです。
この漆喰に、砕いた珊瑚をまぜて機能性をアップしているのが、珊瑚塗り壁材です。
珊瑚を添加することで「調湿性」「抗菌」「抗ウイルス性」「消臭性」をアップさせています。
室内の過剰な湿気は、結露やカビ、ダニの発生原因になりますが、珊瑚塗り壁材を内装用塗壁材として使用するだけで、
人間が快適と感じる湿度に自動で保つ効果が期待できます。
YOKAIEのOREGAシリーズは、「本物の自然素材の家を、お手頃な価格で。」を合言葉に誕生いたしました。
見せかけの天然素材ではなく、素材に使われる添加剤・接着剤にまでこだわって、シックハウスになりづらい家を実現いたします。
ご家族にアレルギーを持っておられる施主様にも、同シリーズをご採用いただいており、喜んでいただいております。
手に直接触れる部分には、珊瑚(漆喰)塗壁材や、無垢床材などの自然素材を用いながらも、室内空気に影響しない部材には、高性能部材を用いて高い省エネ性能による光熱費削減を達成します。