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なぜ、オールガルバ✕自然素材なのか

木造住宅の本来の耐用年数は80年と言われますが、現実はどうでしょう。 30年もすれば壁体内結露で野地板（＝屋根の下地）は腐り、柱や壁はカビだらけ。しまいには断熱材は剥がれ落ちている始末。 リフォームの現場にたちあえば、このような惨状を多々目にします。情けないですが、これが日本の木造住宅の現実です。

これは質の悪い施工が行われた可能性もありますが、最近の住宅事情を鑑みるに、建材の耐久性に問題があるのでは ないかとも思いました。なにしろ日本は自然災害大国です。住宅はさまざまな自然の脅威に晒されつづけます。 地震による揺れ、台風による風圧、酸性雨、日差しや湿気…。建材、特に外回りに関しては耐久性はもっと高いものが必要だと思いました。

「頑丈で、防水性が高く、メンテナンス期間が長く、地震に強い部材はなにか？」と考えたとき、ガルバリウム鋼板で家中を包むことを考えつきました。 ガルバリウムであれば、一般的なスレート屋根＋窯業サイディングに比べてメンテナンス期間が長く、耐久性・防水性・耐候性・耐震性が非常に高くなるからです。

シックハウス問題を考える

また、住宅建材からでるVOC（揮発性有機化合物）は以前より大きな問題となっており、 新居が手に入ったものの、シックハウス症候群で苦しんだりすることが多いことが、工務店社長の立場としては、とても胸の痛むことでした。 特に、住宅を手にする世代は、化学物質への感受性の高い乳幼児や、ちいさいお子さまが多いのです。わたしにも娘がおり、ぜんそくやアレルギーを多く持っています。 住んでいる木造住宅によるVOCが原因かどうかは確証はありませんが、環境が原因であることは疑いようもないのです。

当社の住宅でそのようなことがあってはいけないと、ガルバリウムの堅牢さと、本物の自然素材を併せ持った商品づくりにとりかかりました。 これが「オールガルバ×自然素材」のコンセプトの誕生でした。

しかし、実現にあたっては、大きな壁がありました。それは、ガルバリウム鋼板や自然素材は非常に高価な部材だということです。

社長みずから、執念の価格交渉

ガルバリウムや自然素材部材の調達にあたっては、東証一部上場の建設コンサルティング会社の指導のもと、全国最安単価に近づけるように各メーカーを交渉してまわりました。

「もっと大手ビルダー並みに着工棟数を増やしてから出直してくれませんか。」と、交渉相手の担当者様には冷たくあしらわれることも多かったのですが、 会社方針として、サービス品質を確保するため年間着工棟数を制限しているので、そういうわけにもいきません。

そこで、社長であるわたしみずから頭を下げてまわり、施工業者様や、建材メーカー様、商社様の協力をとりつけ、 ついに目標とする価格まで下げることができました。この価格ならきっと熊本で家づくりを考えられているみなさまに喜んでいただけるという確信を持ち、 とうとう商品化にまでこぎつけることができました。

それが、「OREGA」シリーズに位置づけられる「CORE」「PINO」の２つの商品となります。

本物の自然素材へのこだわり

外側は頑丈なガルバリウム鋼板で包み、内側は体にやさしい本物の自然素材で仕上げるというのが、「OREGA」シリーズのコンセプトとなります。

自然素材には特にこだわりました。さきほど、わたしの娘はぜんそくとアレルギーを持っていると言いましたが、 小さいときにはよく入退院を繰り返していました。今でこそ入院はしなくなりましたが、発作がでないように、ぜんそくの薬やアレルギーの薬を毎日飲んでいました。

我が子のつらさをなくしてあげたい。家で過ごす時間を幸せなひとときにしてあげたい。 大切な我が子を想うその親心がわたしを動かしたのです。

カビやダニ、化学物質をとりのぞく。子どもの体に優しければ、もちろん大人の体にも優しい。 考えて、考えて、調べ続ける日が続きました。そして、やっとたどり着いたのが、本物の自然素材なのです。 体が弱い我が子にも安心して使える自然素材です。私の子どものようなつらい経験をして欲しくない。その想いから、この商品ができました。

不動産業を営む祖父へのあこがれ

不動産業の祖父にかわいがられた幼少期。両親は仕事が忙しかったので、いつも祖父母と一緒に過ごし、とてもかわいがられました。

祖父の仕事について行っていたことをよく覚えています。その時は、どんな仕事かよくわかっていなかったのですが、物心がついたときにもよくついて行っていたので、 今の仕事は、その時のことが原点になっているのかもしれません。

大好きだった祖父は、私が中学生のときに亡くなりました。

そして高校生になり、進路を考えているときに、「じいちゃんみたいな仕事がしたいな～」という漠然とした想いだけは、ありました。

そんな時に、いまの妻と出会いました。

宮大工を父に持つ妻との出会い

妻の父は宮大工。たくさんの神社仏閣の建築に携わっています。その義父の仕事をみて、私の心は強い感動と衝撃を受けました。まるで雷に打たれたかのようでした。

祖父から父へ引き継がれた仕事と義父の仕事を見て、「これだ！」とスイッチが入ったのです。

人の幸せに役立つ仕事＝家づくりに関わる仕事をしようと決意しました。

見えてきたハウスメーカーの現実

専門学校で勉強し、ハウスメーカーに就職。キラキラの希望を胸に就職したにもかかわらず、慣れてきた頃に見えてきたのは、ハウスメーカーの内部事情。

利益にばかりこだわり、”本物の家”を提供できていないのではないかという気持ちに押しつぶされそうになっていました。

そこで一念発起！

わたしの想いに賛同してくれる信頼できる仲間たちとともに”ヨカイエ”をたちあげました。

あの頃のわたしの夢だった、”人の幸せに役立つ仕事＝家づくり”。一生懸命頑張ったぶんだけ、お客様が笑顔になってくださる。

その笑顔のために、お客様としっかり向き合い、”本物のヨカ家”を提案いたします！