
くまモンポートのくまモン合唱隊
この3連休は有給休暇をいただきまして。妻と八代市~日奈久温泉に行ってきました!
妻は地元が芦北なもんで、日奈久は子どもの頃から馴染みのある場所のはず。ですが、日奈久は親戚のお墓がある場所という認識で、温泉に入ったことはないとのこと。それならばと連れ出したのでした!
コースはこんな感じで・・・。途中で八代に立ち寄ったのは、日奈久ではあまり食事ができる場所がないことを知っていたからです。(わたしは日奈久温泉は何度も行ったことがあります。)喫茶店とラーメン屋があるくらい?寿司屋も潰れてしまいましたしね・・・。基本的には「食事は旅館内で済ませるもの」という考え方なのかなと思います。
小旅行旅程

焼肉くたみやでのディナー
なかなかね~、出不精の妻が外出したがらないもので。
焼肉接待をしたら上機嫌になって、OKをいただきましたよ。
くまモンポート八代
くまモンポート八代は、熊本県八代市にある国際クルーズ船の拠点です。
世界最大級のクルーズ船も受け入れ可能で、敷地内には全長約6mのビッグくまモンやくまモン合唱隊など、多くのくまモン像に出会えるくまモンパークが併設されており、国内外からの観光客をもてなす新たな観光スポットとして注目されています。

十二支くまモン
旧劇場版エヴァンゲリオンAirでこんなシーンあったような・・・。十二支くまモンというやつです。
量産型くまモンですね!
こんな感じで、くまモン合唱隊なんかもあって、全84体のくまモンと会える場所です。ここに遊具があったりするわけでもないので、フォトスポット的な利用方法が多いかもしれないです。

バカでかいくまモン。全長6mらしいが、どうやって自立しているんだ・・・。

太平洋セメントの外壁に描いてあるくまモンも相当のでかさでしたよ・・・。(くまモンポートから見える)
レストラン新木村
熊本県八代市にある「レストラン新木村」は、ミシュランガイドにも選出されたことのある老舗の洋食店です。蔦が絡まる洋館風の趣ある佇まいが特徴です。オーナーがネコ好きのようで、入口にはネコがたむろしててカワイイです。
人気のメニューは、特製オムライスで、とろとろの半熟卵にデミグラスソースと牛ホホ肉が添えられた逸品です。また、タンがスプーンで切れるほど柔らかく煮込まれたビーフシチューも評判です。ランチタイムにはお得な日替わりメニューもあり、地元客や観光客に愛されています。
肥後ジャーナルさんでも取材されてましたね。

レストラン新木村のオムライスセット(1,500円)。これに酸味強めのコーヒーがつきます。スープはサービスとのことでした。卵がとろとろで、コクのあるデミグラスソースがかかっていて、美味しいです。
お店のシックな雰囲気もいいし、地元に愛されるお店って感じですね。ただ、価格帯が結構高めなので、1万円クラスの料理もならぶメニュー表を見て「どうしよう・・・」ってなったのは秘密です。
松浜軒(しょうひんけん)
松浜軒(しょうひんけん)は、元禄元年(1688年)に八代城主・松井直之が母のために建てた御茶屋で、別名「浜の茶屋」とも呼ばれます。
国の名勝に指定されている貴重な大名庭園で、創建当時は八代海を望む景勝地でした。特に5月下旬〜6月上旬にかけて咲き誇る肥後花菖蒲が有名で、県内外から多くの人が訪れます。庭園の他にも、宮本武蔵ゆかりの品を展示する松井文庫の資料館が併設されています。
松井文庫では現在、宮本武蔵の書と百鬼夜行の絵巻物が飾られていました。前訪れたときは、茶器類でしたが、たぶん熊本県立美術館の特別展示で松井文庫40周年記念をやっているので、そこに貸し出しているのかな?と思いました。(あと、そもそも展示スペースが狭いので、定期的に入れ替えているのかなと)

松浜軒(お茶会)
松浜軒(しょうひんけん)では、たまたま裏千家のお茶会が開かれていて、着物姿の方々がたくさんいて、華やかでした。
お茶会に参加されませんか?と言われたのですが、妻はブンブンと首を振り、「こんな洋服で参加できるわけないでしょ!」と断固拒否の構えでした。せっかく裏千家のお茶会なんて、そうそう参加できるもんじゃないのになあ~。
裏千家とは?
裏千家は、千利休を祖とする茶道の流派の一つで、表千家、武者小路千家とともに三千家と呼ばれています。
千利休の孫である千宗旦の末子・仙叟宗室を流祖とし、宗家は京都の今日庵にあります。「裏千家」の名称は、表千家(不審庵)の裏手に茶室(今日庵)があったことに由来します。
最大の特色は、「開かれた流派」として伝統を守りつつも、時代に合わせた柔軟な姿勢を持つことです。特に、お茶をよく泡立てる点前の特徴や、テーブルと椅子で行う立礼(りゅうれい)式の導入など、現代の生活に合わせた普及活動に熱心で、茶道界で最も大きな勢力を持つ流派となっています。
しかも、松浜軒は現在一般公開されておらず、建物内を見ようと思ったら、このお茶会に参加するのが数少ない建物に入る機会だったりします。
日奈久温泉
日奈久温泉は、熊本県八代市にある開湯約600年の歴史を持つ温泉地。1409年に孝行息子が神のお告げで発見したという伝説から「親孝行の湯」とも呼ばれていますね。
日奈久温泉では、街歩きを楽しみました。そこかしこにネコがいるうえに、触らせてくれるネコも結構いるので、猫好きには良いかもしれません。あと、インバウンド客がまったくいないので、外国人だらけで辟易している人にはうってつけかもしれません。

日奈久の現状として、住民の方が使う施設以外はほとんどありません。スイーツ屋もなければ、おいしい海鮮丼のお店もない、お土産屋も数えるほど。鉄道駅がすぐそばにあり、高速道路ICも近く、熊本市とのアクセスもよいので、ポテンシャルは高そうなのに、もったいない気がします。持ち歩きグルメが「ちくわ」でいいのか!?っていうのは、あります・・・。(個人的には「ちぎり揚げ」がおすすめ!)
ただ、個人的には「作られたのではない昭和レトロ」が味わえるので、大好きな温泉郷だったりします。(わざとらしい駄菓子屋さんとかね・・・)

旅館金波楼本館
国登録有形文化財「旅館金波楼本館」。
旅館金波楼本館
八代市の日奈久温泉に位置する旅館金波楼本館は、明治42年(1909年)創業の老舗旅館です。
この建物は、日奈久温泉に現存する旅館の中で最も大規模な木造三階建てで、その歴史的価値から国の登録有形文化財に指定されています。館内は創業当時の趣を色濃く残し、磨き上げられた廊下や大階段などが特徴です。
温泉は源泉かけ流しの弱アルカリ単純泉で、冬期には地元の特産品である晩白柚(ばんぺいゆ)を浮かべた晩白柚風呂が名物として知られています。歴史と伝統が息づく空間で、ゆったりとしたひとときを過ごせます。
1909年に建てられていますので、じつに築115年くらい経っているということ。しかも、実際にいまでも泊まれる国登録有形文化財という凄さです。ただし、日帰り温泉だけの利用の場合には、2階や3階に上がることは許されていません。

日帰り温泉は、大浴場と露天風呂のみ。泉質は肌に優しい弱アルカリ単純泉で、古くは江戸時代に熊本藩細川氏の藩営温泉として栄えたようですね。世間がバブル景気のころには、熊本市からそれはもう、たくさんお客さんが来て賑わったのだそうです。(地元の喫茶店のオーナーさんがそう言ってました)
また、放浪の俳人・種田山頭火が愛した温泉としても知られ、そこかしこに山頭火の句がぶら下がっていました。(いまどきの若者を山頭火で集客できるのだろうか・・・?という疑問はありますが・・・。)
あと、貴重品ロッカーもありませんので、フロントにあずけるスタイルです。わたしはそういうのが苦手なタチで、財布をビニールでぐるぐる巻きにして、お風呂に持ち込みました。(貴重品をフロントに預けるのは、日本では大丈夫な行為だと思うけど、海外旅行では絶対に駄目なやつです。)

・・・ここ上がふつうに空いてて外気が入り込みまくりだけど、台風のときはどうするんだろう!?

5時間程度の小旅行でしたが、なかなか楽しめました。
いまどきの観光地にしては、人でごった返していないのがいいです。日奈久にとってそれでいいのかは、また別の話ですが・・・。

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