こんにちは。ヨカイエ株式会社の福山です。
入社して1か月半ほど経ちました。日々現場や社内でたくさんのことを学ばせていただいています。
今回は先日行われた、M様邸の上棟についてお話します 😀
私自身、数年前自宅を建てたときに上棟を経験したことがあり、
その流れや雰囲気には少し馴染みがありました。
しかし今回、お客様の上棟に仕事として立ち会うのは初めてで、
その責任や意味合いの重さは、自分の家のときとはまったく違って感じました。
当日の朝、現場に到着すると、たくさんの木材が整然と並べられていました。
「これから本当に家になるのか?」と思うような状態から、
職人さんたちが一つひとつの柱をていねいに組み上げていきます。
それはまるで大きな木のパズルのようで、チームワークと職人技が見事に噛み合って、
午前中のうちに建物の骨組みがどんどん立ち上がっていきました。
家のかたちが現れていくその瞬間を目の当たりにして、
「住宅って、こんなスピードと精度で組み上がっていくんだ」と驚かずにはいられませんでした。
同じ“上棟”でも、自分の家のときはただ感動して眺めていたのに対し、
今回は「この工程にはどういう意味があるのか」「安全に配慮」など、
見るポイントが全く違っていて、改めて現場の目線の大切さを感じました。
上棟作業の中で、制振装置「UFO-E」が取り付けられている場面にも立ち会うことができました。
これまではカタログや資料でしか見たことがなかった部材でしたが、
実際にどの場所に、どのように取り付けられているのかを目の前で確認できたことで、
構造への理解が一気に深まりました。
UFO-Eは、地震の揺れを吸収・抑えるための部材で、
木造住宅の「柱」と「梁(はり)」が交わる接合部に取り付けられます。
普段は壁の中に隠れてしまう部品ですが、家の安全性を高めるために非常に重要な役割を果たします。
地震の際、建物は繰り返し揺れることで徐々にダメージを受けます。
UFO-Eはこの“繰り返しの揺れ”に強く、建物へのダメージを軽減してくれるため、
お客様が長く安心して暮らすための大切なアイテムです。
「この1つ1つの小さな部材が、ご家族の安全を支えているんだ」と思うと、
建築の仕事に携わる責任の大きさを改めて実感しました。
そしてお昼休憩時、四方固めを行いました。
四方固め(しほうがため)とは、家を建てる際に、建物の四隅に米・塩・いりこ・お神酒をまいて、
土地の神様への感謝と、家族の安全・繁栄を祈る儀式です。
私自身、自宅を建てたときに経験していたので内容は知っていましたが、
初めて見る方にとっては「何をしているんだろう?」と驚く場面かもしれません。
この儀式は、日本に古くから伝わる伝統的なもので、
建物をただの構造物としてではなく、人が暮らす神聖な空間として敬意を払うという意味があります。
現代の家づくりにもこうした文化が残っていることに、改めて深い意味を感じました。
当日はかなり暑く、真夏日といってもいいような気温でしたが、
職人さんたちは炎天下でもキビキビと動き、黙々と作業を進めていました。
その姿は本当にかっこよく、プロとしての誇りを感じさせるものでした。
…そんな中で、私はというと、途中から少しずつ頭がボーッとしてきてしまい、
軽い熱中症のような症状が出始めてしまいました。
上司がすぐに気づいてくださり、無理せず早退するよう声をかけてもらいましたが、
最後まで立ち会えなかったことが、正直ものすごく悔しかったです。
そして同時に、自分の体力のなさや準備不足、そして油断を痛感しました。
この経験をきっかけに、「熱中症にならないためには何が大切なのか」を真剣に調べてみました。
上司や社内の方々からアドバイスをいただいたり、自分でもネットで調べたりして、
意外と基本的なことこそ大切なんだと気づきました。
▼ 私が学んだ熱中症対策(基本だけど本当に大事)
前日はしっかり睡眠をとる、当日は必ず朝食をとる
→ 体調の土台を整えるのが何よりの予防。寝不足・空腹はリスク大。こまめな水分補給(1日1.5〜2Lを目安に)
→ のどが渇く前に飲むのがポイント。一気飲みより分けて飲む方が効果的です。水分だけでなく塩分もとる(スポーツドリンクや塩飴など)
→ 汗で失われるナトリウムを補給することも大切です。定期的に日陰や涼しい場所で休憩をとる
→ 「疲れていないから大丈夫」は油断。暑さは知らぬ間に体を蝕みます。通気性の良い服装、冷感タオルや冷却スプレーの活用
→ 熱をこもらせないことも作業効率アップにつながります。少しでも体調に異変を感じたら、無理せず報告する
→ 自分の体調を守ることも、現場全体の安全を守ることにつながります。
「自分は大丈夫」と思っていた自分が、一番危なかった。
そんな反省を胸に、これからはもっと自分の体調と向き合って、
準備・対策をしっかり整えたうえで現場に立てるようにしたいと思います。
今回の上棟立ち合いは、家ができていく瞬間を仕事として体感できた、かけがえのない経験でした。
職人さんたちの技術や、お客様への想い、伝統文化の大切さ、
そして自分の準備不足までも含めて、多くの学びと気づきを得ることができました。
これからもたくさんの現場に立ち会いながら、
先輩たちのようにお客様から信頼される存在に近づいていけるよう、
一歩ずつ成長していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました 😀
コメント