完全自由設計の家づくりでは、間取りのみならず、仕様(色、素材、形状)も自由にカスタマイズできるのが魅力です。そのぶん、仕様打合せはなかなか大変だったりするのですが…。
今回は階段の仕様打合せで住宅営業さんにドヤれる、知ってたら驚かれる「階段部分の名称」をご紹介していきましょう!
なお、ちょうどいい写真がなかったので、今回使う画像はすべて生成AI「Microsoft Designer」に作ってもらいました!
階段の部位ごとの部材名称
階段を登るときに踏みしめるのが「踏み板」(ふみいた)です。その踏み板を下から支えるように「蹴込板」(けこみいた)がついています。自由設計住宅では、「踏み板」と「蹴込板」で違うカラーにすることができたりします!
踏み板の先端部分(=蹴込板より飛び出た部分)を段鼻(だんばな)と呼び、すべり止めが取り付けられたりします。
側桁(がわげた)は、階段の両端部にある、階段をはめこむ部材です。側桁で支える階段を「側桁階段」と呼び、これに対して「ささら桁階段」と呼ばれるものは、踏み板を下から支えるような形状になっています。
階段の各部位ごとの寸法名称
ここからは、階段の部位ごとの寸法名称をご紹介していきましょう。
蹴込板より踏み板がどれくらい飛び出すかを、「鼻の出」と呼びます。鼻の出をいっさい無くし、足のひっかけ事故を防止する設計がされた階段もあります。
踏み面は、昇降するときに足を置く「踏み板」の奥行きのことですが、鼻の出の部分は差し引かれます。建築基準法では15cm以上なければならないと定められています。
蹴上げは、階段一段分の高さのことで、建築基準法では23cm以下と定められています。ただし、「踏み面15cm、蹴上げ23cm」という建築基準法ギリギリで階段を作ると、勾配57度となりかなりきつくなるため、登りやすいバランスで設定しなければなりません。
一般的に登りやすいとされる蹴上げと踏み面の計算式
蹴上げ×2+踏面=60cm
※実際には、勾配を考慮しなければ、本当に登りやすい階段にはなりません!
建築基準法はあくまでも最低ラインを定めているだけなので、実際には将来の老後の生活までを考慮して考えるべき問題です。
老後の足腰の衰えまでを考え、蹴上げは18~20cm、踏面は30cm程度あったが良いでしょう。(関節痛や筋肉の衰えにより、老後に上階に登るのはできなくなってくるため、いっそ平屋に住み替えるというのも手ですが…)
この記事が、あまり目立たない「階段」について考える機会になってくれたらと思います!それでは!
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