

金属外壁工事中の現場を視察したときのことをご紹介します!
今回は、ガルバリウム鋼板の良さにテーマを絞って、お話をさせていただきます。ガルバリウム外壁ってカッコいいですよね!一般的なサイディング材のナチュラルな魅力も好きですが、金属ならではの都会的な雰囲気が個人的にはたまらないです。
そんなガルバリウム鋼板の外壁施工中の現場に、わたくし現場に突撃取材してきました!家づくりをお考えの人には、何かのヒントになるかもしれません。

SP-ガルスパン(アイジー工業)/外壁施工中
当社はアイジー工業のガルバリウム鋼板のシンプルモダンシリーズ(の一部)が標準仕様なんですが、このシリーズのいいところは、なんと、長尺対応(8,000mm迄)しているんです。「長尺対応?なにそれ?」という声があがってきそうですが…。
上の写真を見てもらうとわかりますが、下から上まで途中で継ぎ目が一切ないですよね。つまり1枚の金属板を貼っていっているわけです。継ぎ目があるっていうのは、下の写真のようなことを言います。

中間水切りの例(ガルバリウム鋼板)
これを中間水切りといいますが、外壁材の長さが足らないときに使われるものです。
2階建てだと高さが6~7mくらいあるので、水切りがはいることが多いです。アイジー工業のシンプルモダンシリーズだと、これを中間水切りなしで1枚で行けるので、見た目にスタイリッシュなのもそうですが、防水的にも理想的です。
中間水切りを入れることもあります
当社はできるだけ、中間水切りなしで1枚もののガルバリウム鋼板を貼るようにしています。長尺物は特注品なのですが、オプション料金をいただくこともございません。
ただし、長さが6~7mもあるよう金属板を運搬するわけですから、問題となるのが道路事情。
このような長さのものをトラックに積載するとなれば、現場までの道路が十分に広くなければいけません。交差点が狭くてトラックが曲がれないとメーカーが判断すれば、中間水切りをいれた施工をせざるをえないこともあります。

SF-ガルスパンJF(モスグリーン)
ガルバリウム鋼板は、通気胴縁に打ち付けていく
外壁に横に渡された木材を「通気胴縁」といいまして、壁の内部に通気層を作り出すための「スペーサー」の役割をします。空気が壁内で循環しなければ、万が一壁内に湿気がはいってしまうと、逃げ場がなくなって壁を腐らせてしまいますからね。
この胴縁といわれる横木に、外壁材のガルバリウム鋼板をビス留めしていきます。

通気胴縁と、透湿防水防風シート。
胴縁同士は、すこしだけ間隔が開けられているのがわかるでしょうか。
そこを湿気が通って、どんどん上部に湿気を逃がしていく仕組みですが、これを「外壁通気工法」といいます。
透湿防水防風シートとは
胴縁が打ち付けられている壁には、白いシートが貼ってあります。これを透湿防水防風シートと言います。これが何かというと、湿気を通すが水は通さないシートです。
矛盾して聞こえると思いますが・・・
つまりは、「雨など大粒の水はブロックするけど、湿気のような細かい水蒸気は通す」という意味合いです。なぜ水蒸気を通すのか?それは、室内から発生した湿気を通気層に逃がすことができるようにするためです。

壁の構造がわかるよう、真上から撮影したもの。
ポリイソシアヌレートフォーム断熱材がもたらす快適性能
これは外壁を真上から見た写真です。波板の内側に、ベージュ色のものが詰まっているのがわかるかと思います。
これがポリイソシアヌレートフォームと呼ばれる断熱材で、内壁の「吹付断熱材」を壁いっぱい施工した上に、さらに外側にこのポリイソシアヌレートフォーム断熱材が来ることで、お家の断熱性能をさらにアップさせているのですね。

引用:アイジー工業様
「山形県の寒い冬を快適に過ごせる外壁材を」ということで生み出されたアイジー工業の金属サイディング。お家の断熱性を上げるということは、ただ省エネ性能があがるというだけでなく、ヒートショックの危険性を下げるなどの健康面でもメリットが大きいものです。
断熱計算上は、性能値には入れない
通気層(通気胴縁)より屋外側は、断熱性能としては評価しないという計算ルール。
この外壁材のポリイソシアヌレートフォーム断熱材はお家の断熱性能計算にいれてはいけないのです。つまり、お客さまに請負契約時にお渡ししている断熱計算書(省エネプランニング)にあらわれていない部分ということになりますが、実際にはお家の快適性に効いてくるんです。
実はとても軽いガルバリウム鋼板。すなわち、地震で建物を揺らさない。
ガルバリウム外壁は、非常に薄い鋼板(芯材)をガルバリウム合金でくるんだもの。イメージに反して、実はとても軽いんです。軽いと何がいいのか?というと、地震のときに構造体に影響を与えにくいということなんです。
建物が重いと、重心が高くなり、強い揺れでの倒壊リスクが高まります。熊本地震を経験している熊本の工務店だからこそ、ガルバリウム鋼板に行き着いたのだとも言えます。

また、耐久性・耐候性が高く、一般的な窯業系サイディングに比べてメンテナンスのスパンを長くすることができます。ガルバリウム鋼板は建築コストとしては窯業系サイディングよりも高いですが、長い目で見て、メンテナンス費用までを考えれば、決して高いものだとはわたしは思いません。
一般的に言われているガルバリウム鋼板の特長を、以下に挙げておきます。
熱反射性
光の反射率が高いので、輻射熱による表面の温度上昇が少なく、外壁材として使用したときの室内の温度上昇防止効果が期待できます。犠牲防食
亜鉛が芯材となる鋼板より先に溶け出し表面を覆うことで、鋼板が錆びないよう犠牲となって、錆の進行を遅らせる機能です。 この犠牲防食作用が優れているため、亜鉛メッキが鋼板に多様されているのです。不動態皮膜
アルミの表面に耐食性のある酸化皮膜が形成される現象のことで、ステンレスが錆びにくいのもこの不動態皮膜が生成されつづけるからです。 このアルミの持つ強力な不動態皮膜により、ガルバリウム鋼板は長い耐用年数と耐久性を誇ります。自己修復作用
亜鉛が溶出した部分に、アルミニウムの酸化生成物が充填される作用のことをいいます。耐熱性
メッキの主成分がアルミニウムになるため(成分の55%、容積の80%)、融点が570度以上と高くなっており、 長い間高温にさらされたとしても、その性質を維持することが可能です。

現場発泡ポリウレタンフォーム断熱材
内壁のなかには、現場発泡ウレタン断熱材
話は金属外壁からすこし横道にそれますが・・・
柱と柱の間には、びっ…しりと、吹付け断熱材(ポリウレタンフォーム)が充填されていて、これがお家のメインの断熱層となります。これだけでも断熱性は高いですが、さらに外壁材でも断熱してやろうというものですね。
この二重の断熱層のおかげで、壁体内結露のリスクも減らせますし、熱が逃げにくい省エネなお家に仕上がります。当社ではすべての現場で二次元定常計算(結露計算)を都度行い、壁体内結露が発生しないということを確認した上で、断熱材の施工を行っています。
この現場発泡ウレタンは建物の気密性を高める役割も担っています。現代建築ではもはや隙間風などはありえないものですが、それでもいろんな部材の集合体である以上は、隙間は発生します。その間を埋める役割を担っているということです。

スタイロフォームIB(ユニットバス部)
外壁関係ありませんけど、ついでに…。
ユニットバス下部からも外気が侵入しやすいですので、内張り断熱材(薄いブルーのもの。スタイロフォームIB)を施工、点検用の人通口は断熱仕様のものを使用しています。
あと、さらについでに言うと床下断熱材の分厚さは、同業者様からよく驚かれています。高断熱施工は当社の得意とするものです。

ガルバリウム鋼板屋根
金属外壁でわからないことがあれば、ヨカイエの勉強会に一度足を運んでみるのもオススメですよ!
chatGPTに聞いても分からないことって、世の中にはたくさんあるものですからね。実際にわかっている人に聞くのが一番です。
Youtubeでも断熱材の話をしていますので、お時間のあるかたはぜひご覧いただければ、家づくりの参考になるのではないかと思います。





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