「高気密・高断熱」住宅とはよく聞く言葉ですが、具体的にはどんな住宅を指す言葉でしょう。
どちらも、省エネ住宅にはなくてはならない要素です。
省エネ住宅であれば、光熱費が安くなるほか、条件によっては国からの補助金・助成金が支給されたり、住宅ローン金利の優遇が受けられたりします。
健康面でも、部屋間の極端な温度差がなくなるので、血圧の急激な昇降によってひきおこされるヒートショックが起こりづらくなります。
室内の熱(冷気・暖気)が外に伝わりづらい住宅です。
この断熱性能が低いと、エアコンをいれても、壁や窓をつたって、熱が外に逃げていってしまいますので、光熱費がかさむことになります。
エアコンによって快適に調整された室温も、熱伝導という効果により、外壁や床、屋根、窓、ドアを伝わって、外に逃げていってしまうんです!
たとえるなら、ペットボトルの冷たいお茶が、暑い部屋でだんだんぬるくなっていくのと同じです。
あれは、ペットボトルの素材が熱を伝えやすいので、あっという間にぬるくなってしまうのです。
真空断熱のマグボトルに移しかえておけば、ずっと冷たい温度が保たれていますよね。
断熱性を高めるには?
屋根や外壁の中に断熱材を施工したり、高断熱性能の建具(窓や玄関ドア)を設けたりすることで、断熱性を高めることができます。
数値的にはUA値(外皮平均熱貫流率)という指標があり、設計図と仕様書から、家の断熱性能を計算で導き出すことができます。
国の定めた基準もあり、現在の平成28年省エネ基準ですと、UA=0.87以下で、これがひとつの目安となります。
また、断熱等性能等級という等級でもあらわすことが可能で、UA値によって等級が決まってきます。
YOKAIEでは原則としてUA=0.60(断熱等性能等級5,ZEH強化外皮基準)以下の住宅を提供することができます。
高気密住宅とは、外気と通ずるような隙間が少ない住宅のことです。
木造住宅はきちんと気密性に配慮して設計・施工しないと、部材の継ぎ目などに目に見えない隙間が生まれたりするもので、そこから室内の空気が外に漏れ出てしまいます。
そうなると熱が意図しないところから外に逃げてしまい、光熱費がかさんでしまいます。
湯呑みに熱いお茶を入れて「蓋をしておく」と、蓋をしないときより長時間、熱いままのお茶を楽しめますよね。
湯呑みの「材質」は、断熱性にかかわるところです。
湯呑みにきっちりと蓋がしてあるかどうかが、気密性ということです。どちらも、お茶がぬるくならないために必要なことですよね。
換気性能にもかかわってくる気密性
気密性は断熱性能だけでなく、24時間換気システムの換気能力にもかかわってきます。
気密性が低いと、換気扇のまわりしか空気が入れ替わらない、なんていうことも起こってきます。
気密性はC値(住宅における相当隙間面積)という値で表すことができ、これは計算で導き出すものではなく、
実際に施工された住宅を気密測定機により実測することになります。
実は気密性は、住宅の大事な要素でありながら、国の定めた指標というものがありません。
C値がいくつ以下であれば等級いくつ、みたいな国の基準はないのです。
そのため、C値を一度も計測したこともないのに、高気密住宅だと言っている工務店も実は多いのが現状です。
YOKAIEでは、抜き打ちでの気密測定を行い、気密性をチェックし、当社基準の気密性能を高く保っております。
YOKAIEのOREGAシリーズは、いずれもZEHクラス以上の高気密高断熱を達成できる高性能住宅商品です。
住宅への高気密高断熱性の必要性や、具体的にどのような対策をしているのか詳しくお知りになりたいかたは、
家づくり勉強会(随時開催)でもこのテーマで講義を行っておりますので、
ぜひご参加ください。Youtubeと違って講師にその場で質問が可能ですので、疑問はすべて解消して、納得のいく家造りをしましょう!