IHヒーターの隣に眠る「ラジエントヒーター」は万能サブコンロ!その活用術を徹底解説!

総務:若松
総務:若松

IHヒーターの「おまけ」として見られがちなラジエントヒーターのお話です。

「IHが主流だから使わない」
「掃除がしにくい」

…といった理由で、ラジエントヒーターはいまいち敬遠されがちです。

しかし!実はラジエントヒーターにはIHにはないメリットがあり、特定の調理法で大活躍します。今回は、ラジエントヒーターの知られざる魅力を徹底解説し、その活用法をご紹介します。

ラジエントヒーターって何?

IHクッキングヒーターのある風景

IHクッキングヒーターのある風景

ラジエントヒーターは、その名の通り「放射熱(radiant heat)」を利用して加熱する調理器具です。

ラジエントヒーターの原理

コンロのトッププレートの下にある電熱線コイル(ニクロム線)が熱を発し、その熱がプレートを通して鍋やフライパンに伝わります。これは、昔ながらの電気コンロやハロゲンヒーターと似た原理で、トッププレート自体が赤く発熱するのが特徴です。

対して、IHヒーターでは磁力線を使って鍋底を発熱させる仕組みのため、トッププレート自体は熱くなりません。この違いが、それぞれのメリット・デメリットを生み出します。

ラジエントヒーターの知られざるメリット

1. どんな鍋でも使える

IHヒーターは、磁力線に反応する素材(鉄、ステンレスなど)の鍋しか使えません!

ですので、土鍋や耐熱ガラス、アルミ、銅製の鍋は使えないことが多いです。しかし、ラジエントヒーターは、トッププレートが直接熱を発するため、IH非対応の鍋やフライパンでも使用できます。

ラジエントヒーターでお気に入りの土鍋で煮込み料理を作ったり、銅製の卵焼き器を使ったりと、調理器具の選択肢が格段に広がります。これは、料理好きにとって非常に大きなメリットと言えるでしょう。

IHクッキングヒーター(ラジエントヒーター付き)

IHクッキングヒーター(ラジエントヒーター付き)

IHクッキングヒーターで使用できない鍋(=ラジエントヒーターでなら使える鍋)

アルミ単層鍋※
銅製鍋
耐熱ガラス鍋
一般的な土鍋・陶器
非磁性ステンレス単層鍋※

※多層鍋であれば、鉄の層をはさみこんで、IHクッキングヒーターで使えるようになっているものも多いです。

2. 直火に近い調理ができる

ラジエントヒーターは、プレート自体が赤く発熱し、鍋底だけでなく鍋全体を包み込むように加熱します。この特性は、直火に近い加熱方法であり、特に焼き物料理や炙り料理に威力を発揮します。

例えば、お餅やお団子を焼きたいとき。IHヒーターでは、焼き網を置いても加熱できないため、フライパンを使うしかありません。しかし、ラジエントヒーターなら、付属の焼き網や網焼きプレートを乗せることで、手軽にお餅を焼くことができます。香ばしい焼き色が付き、中までふっくらと仕上がります。

また、海苔やするめを炙るのにも最適です。直火で炙った海苔の香ばしさは格別ですよね。ラジエントヒーターなら、火を使わずに手軽に炙り料理を楽しむことができます。

ラジエントヒーターで餅を焼く

ラジエントヒーターで餅を焼く

3. とろ火調理や保温に最適

ラジエントヒーターは、IHヒーターに比べて細かい火力調整がしやすいという特徴があります。特に、とろ火での調理や保温に優れています。

例えば、じっくり時間をかけて煮込む煮物料理や、チョコレートを溶かす湯煎調理など、繊細な火加減が求められる料理にぴったりです。IHヒーターはスイッチのオンオフで火力を調整するため、とろ火にしても沸騰してしまうことがありますが、ラジエントヒーターなら安定した火力でじっくり調理できます。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーター

4. 小さなフライパンや鍋にも対応

IHヒーターは、鍋底のサイズが小さいと磁力線がうまく伝わらず、エラーになってしまうことがあります。

しかし、ラジエントヒーターはプレート全体が発熱するため、小さな雪平鍋やミルクパンも問題なく使えます。朝の忙しい時間帯に、ミルクパンで一人分の味噌汁を作ったり、少量のソースを温めたりする際に非常に便利です。

ラジエントヒーター活用術:こんな料理におすすめ!

焼き餅・焼き団子
焼き網を乗せて、香ばしい焼き色をつけます。

炙り料理
海苔やするめ、明太子などを軽く炙って風味を引き出します。

土鍋ごはん
IH非対応の土鍋で、炊きたての美味しいごはんを堪能できます。

煮込み料理
火加減を安定させやすいので、じっくりと煮込みたい料理に最適です。

湯煎・チョコレートのテンパリング
繊細な温度調節が必要な作業も得意です

ラジエントヒーターは、遠赤外線効果で食材の芯から加熱するため、煮物や炒め物がおいしく仕上がります。特に、火加減の調整が簡単なので、じっくり火を通したい料理にぴったり。

例えば、煮物なら野菜がホクホクになり、魚の煮付けも味がしっかり染み込みます。炒め物では、食材の水分を飛ばしすぎずにシャキッと仕上げられます。また、土鍋を使った炊飯や、パンケーキやクレープなど、一定の温度で焼き続ける料理にもおすすめです。グリルを使わずに魚を焼くこともできるので、忙しい日の調理を助けてくれます。

結論:ラジエントヒーターは「万能サブコンロ」

IHヒーターのおまけだと思われがちなラジエントヒーターですが、実はIHヒーターではできない調理法を可能にしてくれる、非常に便利なサブコンロです。料理の幅を広げ、日々の食卓をより豊かにしてくれることでしょう。

IHヒーターとラジエントヒーターの特性を理解し、それぞれを使い分けることで、調理はもっと楽しくなります。ぜひ一度、ラジエントヒーターの活用を試してみてください。意外な使い勝手の良さに驚くかもしれません。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーター

主にYoutubeのための動画作成やチラシ作り、Webサイト作成をはじめとした広報活動や、総務事務全般を担当いたします。動画作成やパソコン・ネットワーク・AV関係が得意分野ですので、なんでも聞いてくださいね。

若松 正幸をフォローする
事務所
シェアする
若松 正幸をフォローする

コメント