こんにちは、総務の若松です。ちょっと湿っぽい話になっちゃうんですが…。

 

実家のトイプー、リク君が亡くなりました。まだ9歳半でした。体調を崩したのが5/24頃、5/25に動物病院に連れていき、同日治療開始、5/28に亡くなったのです。

 

ワンちゃんを飼っていらっしゃる方の参考になればと思い、書いてみました。(建設会社のブログにあるまじき内容ではありますが)

 

実家のアイドルだった、リクくん。動物病院に連れて行ってるところ。

 

たまたま実家に帰省した日のこと。リク君が様子がおかしいので、母親に尋ねると、昨日から嘔吐・食欲不振の症状が出ているとのこと。

 

実家では様子を見ようと思ったらしいのですが、いつも元気なリク君が弱々しくなっていて、これはどうにもおかしい…と思い、すぐに動物病院に連れていきました。

 

 

採取した血液を遠心分離機にかけ、指摘されたのが「黄疸」と「溶血」でした。黄疸とは血中のビリルビン濃度が高くなり、皮膚が黄色く染まる現象を指しますが、これはつまり肝臓がビリルビンを処理しきれなくなっているということ。つまり肝機能障害が起こっているのです。

 

溶血とは、血液中の赤血球が破壊されることで、血色素ヘモグロビンが血清に出てくることです。つまり何らかの理由で赤血球が破壊されているということ。

 

この黄疸と溶血が同時に起こっているため、遠心分離された血清に「赤」と「黄色」がまざり、「オレンジ」になっていました。(血清は通常は透明であるはずです。)

 

 

獣医師さんが可能性のある病気を列挙してくれましたが、「急性フィラリア症」「ネギ中毒」「バベシア症」「自己免疫性溶血性貧血」の4つでした。

 

このうち、急性フィラリア症は検査の結果、陰性。ネギは食べさせていないので除外。残る可能性は、ダニに噛まれることで発症するバベシア症と自己免疫性溶血性貧血です。

 

 

先生の見立てでは、自己免疫性溶血性貧血の可能性が高いとのこと。ところが、どちらの病気にせよ一刻を争う病気であり、クームス試験(自己免疫性溶血性貧血の検査)や抗体検査(バベシア症の検査)の結果が出るのを待っている時間は残されていないと。これからの数日の動き方が生死を分けると言われました。

 

そのため、抗体検査の結果を待たず、バベシア症と自己免疫性溶血性貧血の両方の治療を同時に開始することになりました。自己免疫性溶血性貧血は、自分の赤血球を自分の白血球が攻撃することにより、溶血が起こり、貧血がもたらされる免疫障害で、致死率の非常に高い病気です。(急性免疫性溶血性貧血の致死率は30%~80%にもなります。)

 

 

獣医師さんが、自己免疫性溶血性貧血のワンちゃんが亡くなるのを見たばかりだということで、その子は3度目の再発で、ヘマトクリット値が20%を切る状態であったということ。現在リクくんのヘマトクリット値が26.2%なので、非常に危険な状態にあることを言われました。

 

そう、この病気は完治することがなく、再発を繰り返すのだそうです。これはバベシア症も同じで、こちらも完全に体内からバベシア原虫を駆除することは不可能なのだそうです。

 

 

水曜日夜から治療開始、しかし金曜日には輸血が必要な状態になりました。輸血の効果ですこしは元気を取り戻したように見えましたが、土曜日、亡くなってしまいました。

 

 

どうして、こうなったんだろうか。

 

亡くなった翌日、緊急で家族全員が集まり、リクくんの亡骸をつめたダンボールのまわりを囲み、しばらく呆然と見つめました。生前と同じように体をなでてあげました。見た目もただ寝ているだけのようで、どうしてこうなったのか。まったく感情がおいついていません。

 

いつもドタバタと暴れまわる、わんぱくな子だったのに、こんなに静かになって、もう起きることもないなんて。どうして気づいてあげられなかったのか。まだ10歳にもなっていないのに、どうしてこんなに急にいなくなってしまうのか。どうすればよかったのか。

 

命のはかなさを実感するとともに、こんなになるまで病変に気づけなかった自分たちに対する自責の念がおしよせました。

 

棺には、リクくんの好きだった音のなるボールを一緒に入れて、送ってあげました。きっと天国でも、大好きなおもちゃやおやつがなくては、退屈でしょうがないでしょうから。

 

 

火葬と葬儀は、益城町の「ゆうみん社」で執り行いました。

 

まるで人間の葬儀のように大事に扱ってくださいますので、いつもこちらにお願いしております。お寺さんが運営しているとのことで、骨上げのあと、お坊さんによるお経まであげていただけます。

 

 

リクくん、またね!

 

今回はこんな湿っぽいブログで申し訳ございません。